職場のコミュニケーションのやり方!~うまくいかない6つの理由~

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職場のコミュニケーションのやり方!~うまくいかない6つの理由~

コミュニケーション

世界における日本の労働生産性の低さも、国をあげて対策に乗り出している昨今、個の力を超えたチームとしての生産性がますます求められる世の中になりました。

現場に目を転じても、個人の力量に頼らない組織としての成果が求められている中、職場内でのコミュニケーションはその重要性がどんどん増してきています。

今回は、職場のコミュニケーションに課題を抱える方々に向けて、その解決のヒントになればと思い、コミュニケーションがうまくいかない理由を紹介します。

コミュニケーションがうまくいかない6つの理由

それでは理由を一つづつ見ていきましょう。

理由その①:目的モヤモヤ

もやもや

何はともあれ、これが真っ先に挙げられます。

私自身も、お客様のコミュニケーションの悪さを感じた場合には、

「この組織(チーム)の目的は何ですか?」

という質問を各メンバーに個別に聞いていきます。

良くあるパターンとしては、

・管理職やマネージャーは言っているつもり
・担当者は聞いたことはある
・良く考えるとこういうことじゃないか。。。

のようないわゆる“モヤモヤ”です。

目的が人によって多少でもズレがあると、コミュニケーションの拠り所や判断基準がブレることになります。チームワークが乱れる致命的な原因にもなりますので、解消しておきたいところです。

人間の言葉というのは、得てしてあいまいなものです。発した言葉を過信することなく、【明文化すること】でこのような“モヤモヤ”を解消しましょう。

理由その②:目先の仕事が忙しい

画面

「今忙しい!」
「オレはやることたくさんある!」

こんな言葉を聞いたことがあると思います。ここまではいかなくても、

「最近バタバタしてて、、、」
「ちょっと立て込んでて、、、」

ということは日常でも良くあるでしょう。

作業や時間に追われてしまうと、どうしてもコミュニケーションの優先順位が下がりがちです。イライラもしやすくなりますしね(苦笑)

そんなバタバタした状態になってしまうことは、時と場合によっては仕方ありませんが、日常的にこんな状態の場合は、意志をもって改善に取り組む必要があります。

私がお勧めしているのは、【コミュニケーションを仕事とする】ことです。仕事の合間にコミュニケーションをとるのではなく、コミュニケーションそのものを仕事にする。そこには、管理職の強い意志が必要ですが、効果はバツグンです。ぜひ、実行しましょう。

理由その③:対面依存対面至上主義

対面

さて、世の中にはいろんな人がいます。

直接対面で会話することが得意な人もいれば、それを苦手とする人もいます。

反対に、オンラインチャットでの文章化が得意な人もいれば、文字とすることを苦手とする人もいます。

昔から、コミュニケーションと言えば対面での会話、というイメージがあるため、人の得手不得手も考えないままに、対面でちゃんと会話できない人間はコミュニケーション能力がない人間だ!なんて決めつけてしまってはいけない時代になったと言えるのではないでしょうか。

コミュニケーションの手段を限定することなく、多様なコミュニケーションを認めることこそ、新時代のフレキシブルでスピードある世の中に対応していく大事な要素だと思います。

理由その④:結論を求められる

求められる

“オチ”をつけるというい方でも良いかもしれません。

「つまりどういうこと?」
「その結果どのくらいの効果があるの?」
「いくらの削減になるの?」

なんていう結論をすぐに求めてはいけません。

たしかに、気持ちは分かります。私もサラリーマンでしたので!(笑)

ただ、上司の側からこういった結論を求めることを繰り返すと、部下の立場から考えると、

「結論まとまってないからまだ話すのやめよう」
「聞かれても今は答えられないから話すのやめよう」

なんていう思考になってしまうんです。

かといって、一人で、誰とも話すことなく、間違いやムダなく、最後の結論までたどり着くことなんてそうそうありません。

イチイチ結論は求めないで、いわゆる“壁打ち相手”となって、話を聞くだけでも良いと思いますよ!

理由その⑤:過度な数字主義、感情主義

強制

これ、けっこうめんどくさいやつです(苦笑)

というのは、“部下からしたら話すのが面倒”っていう意味です。

少し話してみたい、ちょっと聞いてもらいたい、というような内容に対して、

「どのくらいの効果あるの?」
「それにはどのくらいの費用が必要なの?」

というような数字主義的な返答や、

「オレはそれより、前々からこっちがやりたいんだよ」
「それはちょっとテンション上がらないなぁ」

なんていう自分勝手な感情主義。

こんなことではコミュニケーション取ろうとなんて思えませんよね?

ここでも先ほどと同様、“壁打ち相手”となって、話を聞くことに専念することです。

話しているうちに考えがまとまってきた!なんていう経験もあろうかと思いますので、相手がそうなってくれればいいじゃないですか(笑)

理由その⑥:話しにくい職場環境

対立

“話しにくい”とは、

・みんなが個人作業でし~んとしている
・みんなが時間に追われててカリカリしている
・作業机が壁で仕切られていて話しかけにくい
・「分かり切ったこと聞くなよ」的な雰囲気がある
etc…

というような状況のことです。

こうなってしまうと、後で何かあったときに、

「なんで言わなかったんだ!」

というような、勇気をもって話さない人が悪い、という風潮が生まれがちです。

そういう職場の場合は、管理職の腕の見せ所なんです。

・時間を決めて別の場所で会話する
・メンバーにオープンなチャットツールを使う
・机のレイアウトを変える
etc…

やりようはいくらでもあります。

言い換えれば、こういったことは管理職でもなければ実行は困難です。管理職の方が積極的にリーダーシップを取って、職場環境改善を進めてほしいものです!

おわりに

みなさんの職場でも当てはまることはありましたか?

職場のコミュニケーションは業務の潤滑油!

潤滑油がドロドロだと、業務の進みも悪く、ミスや手戻りの原因となってしまいます。

コミュニケーションの手段も含めて、広い視野をもって対応し、活気あふれる職場を実現してください!

「もっと詳しく聞きたい!」
「自分の職場を見てもらいたい!」

等のご相談は、こちらの問い合わせフォームから、件名に【職場コミュニケーション相談】とご入力のうえ、メールを送信ください!

個別の状況に合わせて対応いたします!

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著者

大原 健佑

出身:長野県長野市 最終学歴:東北大学 工学部 金属工学科 卒
保有資格:中小企業診断士・QMS審査員補/2015 (JRCA登録番号:A22594)(ISO9001審査員資格) ・QC(品質管理)検定1級 ・フォークリフト ・床上操作式クレーン ・玉掛け

ものづくり企業の生産性向上と人財育成を促進する専門家。
「現場が自ら動く!」「現場に任せる!」「業務改善を圧倒的に加速させる!」「技術開発を確実に進める!」をベースに、各ものづくり企業の業務改善プロジェクトに参画し、プロデュースを行っている。