はじめに
「働き方改革」を進めるにあたり、個々の幸せを考えることがより重要視される時代になってきました。
上司(マネージャー)においては、部下とのコミュニケーションがより一層重視される世の中になってきてはいますが、
「なんで言ってくれないんだろう?」
「もっと本音で話してくれてもいいのに。。。」
「実は何を考えてるんだろう?」
なんてこともしばしばあるでしょう。
今回は、そんな上司や先輩やマネージャー向けに、部下の本音を4つのポイントでまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
部下の本音4つのポイント
それでは一つずつ見ていきましょう!
ポイント①:怖くて言えない
「怒られるんじゃないか」
「自分に至らないとことがあるんじゃないか」
「説教されるんじゃないか」
なんていう、言いたいけど言いにくくさせる理由のことですね。
上司や先輩の方も、かつて部下や後輩だったときにはこんなことを思ったりもしていたでしょう。
例えば、用事があって残業したくないなって思っているときに呼び止められ、仕事を頼まれた場合。
本音は、その仕事を断るか時間内の作業に限定したいところですが、そんなことを言おうものなら
「やる気がないのか!」
「そんなんだと成長できないぞ!」
なんて返されたりすることが想像できる場合があります。こういった場合、大半の方は言うのを控えてしまいますよね。
ここに潜むリスクはこんなことが考えられます。
・悪い報告がされない
・大事になってから「なんでもっと早く言わなかったんだ!」
ここで、過去の偉人の言葉を拝借。
上司に報告することは勇気のいること。
まず報告しに来たことを褒めなさい。
その内容は二の次だ。
by 松下幸之助
私自身もこの言葉を強く意識しています!
ポイント②:わざわざ言わない
「プライベートのことだし。。。」
「言ってもわかってもらえないな。」
なんていう場合です。
あるいは逆もあります。
「上司だったら当然分かってるかな」
両方とも、言わなくても良いと思っている理由ですね。
この問題は、一概に上司やマネージャー側に問題があるとは言いにくい側面もあります。部下や後輩側の人の認識も大いに関係してきます。
前提として、【人の考えや認識は完全に一致することなんてありえない】という認識が必要です。
「まぁいいか」
「今回は良しとするか」
みたいな細かいことの積み重ねなんですね。
この場合も、先ほどのポイント①のときと同様に、
「えっ!?そうだったの?」
となるリスクを孕んでいます。
こういったことを解決する一つのやり方としては、『上司やマネージャー自らが積極的に部下や後輩に報告する』ということが挙げられます。
わざわざ報告することではないと考えているので、その重要性を一生懸命教えるのではなく、むしろ上司側から積極的に報告することで相手から話す心理的ハードルを下げ、会話の中で自然に報告できる雰囲気作りが大事になります。
平たく言うと【信頼関係の構築】ってことですね。そういった関係性の構築を意識してみましょう。
ポイント③:言語化できない
これは訓練次第で改善できる問題です。
【言語化】の能力は、ビジネスパーソンにとって非常に重要なスキルであると考えています。それは、経営者や営業などの人前で話すことが多い人はもちろん、技術職においても重要なんです。
なぜなら、考えていることは言語化されて初めて伝えることができるからです。
「見て覚えろ!」
なんて時代はとっくに終わりを迎えているにも関わらず、いまだにそんな教え方しかできないなんてことは、控え目に言って論外です。
言葉にする力は鍛えなければいけません。
そんなとき、以下のことをやらせてみましょう。
・議事録を書かせる
・「どう思う?」と考えを話させる
その際に、“正しさ”を求めてはいけません。目的は、まず言語として表現することにあります。
それを書き出し、その文字を客観的に見ることでまた違った表現をしたり、言語化の力がついてきます。
とはいえ、これまでの知識量や読む本など、基礎的な知識は必要なんですけどね(笑)
ポイント④:気づかない、気づけない
これは“そもそも論”として根深い問題です。そして解決には時間がかかります。
これまで紹介してきたことは、コミュニケーション上の問題ではありますが、少なくとも“頭の中にはある”状態でした。それを如何に引き出してあげるかを考えれば良かったんですが、このポイント④は違います。
“頭の中にない”
状態なので、本人に上司やマネージャーとコミュニケーションすべき内容であることを気付かせることから始めなければいけません。
部下からすると、
「えっ?!言う必要あることなの?」
「そういうこと言わないといけないの?」
という状態です。
この原因は、部下の役割に対して認識のズレがあることが大きな理由と言えるでしょう。
言い換えると、自分が何の役割を与えられているかを理解していない、逆に上司やマネージャーの立場で言うと、きちんと担ってほしい職責を伝えられていないということかもしれません。
上司や先輩が部下に何を期待しているのか、その理解があれば、報告するべきことは自ずと見えてくるでしょう。
まずは、職責に関する十分なすり合わせが必要ですね。
おわりに
さて、ここまでコミュニケーションロスに繋がるポイントを4つ紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
具体的に行動に移して試してみる!という人もいるでしょうし、心当たりはあるものの、具体的にどうして良いか分からない、という状態かもしれません。
ただ、今回紹介した4つのカテゴリーが分かるだけでも、その対策は考えやすくなります。
これから、階層のフラット化なども盛んに叫ばれてくるでしょう。年上/年下、先輩/後輩、上司/部下などの壁を超えたフレキシブルなコミュニケーションが必要不可欠になってくる時代です。
今回紹介した4つのポイントを意識して、日々のコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?
具体的にどうして良いか分からない!
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