スラムダンクに学ぶ目標設定の重要性~製造現場の目標も具体的に~

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スラムダンクに学ぶ目標設定の重要性~製造現場の目標も具体的に~

目標

ビジネス・仕事において、目標設定は非常に重要です。

目標なくして活動なし!

といっても過言ではありません。

今回は、あの不朽の名作マンガ『スラムダンク』から、目標設定の重要さについて学んでいきましょう。

見事に描かれた目標設定の場面

示す

スラムダンク?
目標??

そうか!

「全国制覇!」
by赤木剛憲

ここまでたどり着いたあなたは、なかなかの“ツウ”です!

これをお読みの皆様にとっては当たり前でしたか?

ところが!

私くらいのマニアになると、もう少し上をいきます。

さて、なんでしょう?






それでは答え合わせをしましょう。

答えは、

「はっきりした目標ができて吹っ切れましたね。それでいい。」
by 安西先生

思い出しますか?

全国大会に向けて、鬼気迫る姿勢で練習している流川を見て安西先生が思ったことです。

神奈川県予選を終え、安西先生の元に訪れた流川はこういいます。

「アメリカ行こうと思ってます。」

この志、そのものは素晴らしいことなのですが、目標がイマイチでした。

その目標とは、

「もっとうまくなりたい」

どうですか?

超抽象的で分かりにくくないですか?

さて、そこで安西先生はどうしたか。

流川のライバルでもある陵南高校の仙道を引き合いに出しながら、こう言いました。

「とりあえず、日本一の高校生になりなさい。」

と。

当時の流川にとって、この目標の具体化はメガヒットしました!

もっともすごいところは、このもう一歩先にあります。

流川は考えるんです。

「日本一の高校生とは、どんな選手か。」

と。

この思考をもたらしたという点で、安西先生の目標の具体化は秀逸だったと言えます。

流川なりの日本一の高校生という“目標像”が具体的にできました。

“目標像”が具体化できた流川は、練習に対しても明確な目的を持って取り組むことが出来たのです。

三井との1 on 1、「線踏んでた」ところをチラッと見たりしたのも、日本一の高校生として描いた姿だったのでしょう。

豊玉高校との試合では、

「チームを日本一に導く選手」

という解釈をしていました。

その結果、山王工業戦では1 on 1では敵わない沢北を相手に、パスをするという選択に気が付くことが出来たのです。

流川の超抽象的だった目標を、安西先生は見事に具体化したのでした!

製造業の現場の目標設定の在り方

ステップ

モノづくりの現場で言えば、

「もっと効率よく働きたい」
「もっとラクしたい」
「もっと偉くなりたい」
「もっとすごくなりたい」

と言っているのと同じことです。

もう少し踏み込んで例を挙げると、

「5Sを頑張りたい」
「問題を減らしたい」
「残業減らしたい」

これも同レベルの抽象度と思われます。

こんな目標の掲げ方では、現場は効率よくなりません。

5Sは徹底できません。

残業も減りません。

優れた技術者になることはできません。

「目標の明確化」

出来ていますか?

製造業の現場の目標設定のヒント

具体的

さて、ここで一つヒントです。

例えば、

「5Sがんばる!」

だった場合、このように具体的目標に変えてみてはいかがでしょう?

「まず、不要と思われるものを捨てる」
「次に、2年以上使用していない部品やジグを分ける」
「要・不要を再度判断する」
「全体の置き場を確保する」
「取り出しやすい順番で収納する」
「床の埃や鉄くずを掃除する」

このように具体化していくことで、実際に現場メンバーは手を動かすことが出来るようになります。

さいごに

目標

いかがでしたでしょう?

今回は、「目標の具体化」の重要性について触れてきました。

あなたの現場、

「もっとうまくなりたい」

なんて言っていませんか?

私はこう思ってました。

「もっといいコンサルしたい!」

と。

全然ダメですね(笑)

これからはこう言います。

「まずは、高知で右に出る者はいない製造業向けコンサルになる!」

と!!

※この記事では、井上雄彦先生が描いたバスケットボールを題材にしたマンガ「SLAM DUNK(スラムダンク)」から場面描写やセリフを引用しています。

スラムダンク

画像出典 : www.amazon.co.jp



著者

大原 健佑

出身:長野県長野市 最終学歴:東北大学 工学部 金属工学科 卒
保有資格:中小企業診断士・QMS審査員補/2015 (JRCA登録番号:A22594)(ISO9001審査員資格) ・QC(品質管理)検定1級 ・フォークリフト ・床上操作式クレーン ・玉掛け

ものづくり企業の生産性向上と人財育成を促進する専門家。
「現場が自ら動く!」「現場に任せる!」「業務改善を圧倒的に加速させる!」「技術開発を確実に進める!」をベースに、各ものづくり企業の業務改善プロジェクトに参画し、プロデュースを行っている。