ものづくり業界の製造工程のお話を伺っていると、
「不良が多い」
「どこか手を付けて良いかわからない」
いうような悩みを聞く機会が多くあります。工程での不良が多い場合、どうやって調査したり攻めていけば良いのか、その方法はおおよそ決まっています。
ズバリ!「プロセス」です。
と、いうことで、今回は品質の“プロセス”について触れていきます。
品質は“プロセス”が大事!
ISO9001の原則の一つに
【プロセス志向】
というものがあります。
インプット→プロセス→アウトプット
の流れを考えたとき、アウトプットの質が悪い原因は、インプットの質が悪いかプロセスが悪いということになります。
仮にインプットだったとしても、そのインプットは前プロセスのアウトプットでもあったことも踏まえると、前のプロセスが悪かったということになります。
つまり、一番最初のインプットが悪かった場合を除いて、“プロセス”さえきちんと管理できていれば不具合のあるアウトプットは出ないわけですね。
まぁ、あくまで理論上ですが(笑)
それだけ、この“プロセス”の管理は重要なわけです。
“プロセス”評価の方法
プロセスの重要性をご理解いただいたところではありますが、実際の自社の工程において、
「じゃあどのプロセスをどうしたらいいの?」
ということを知る必要があります。
つまり、「“プロセス”を評価する方法」を知る必要があるわけです。
そこで今回は、このお悩みに対して私自身が有効だと思っているプロセス評価の品質ツール(手法)である【T型マトリックス】を紹介します。
このT型マトリックスを使うことで、プロセスにおける品質保証のポイントや、現時点で取り組まなければならないポイントをあぶり出すことができます。
どんなにすごいスキルを持っていたとしても、問題が発生している、あるいは、問題が発生する可能性が高いポイントの見極めが出来なければ、対策を講じることはできません。
その問題のプロセスを客観的に知るためには、視覚的かつ定量的な評価をする必要があります。
T型マトリックスは、そんなときに役に立つ品質ツールです。
世間一般ではあまり知られていない方法でもあるので、なかなか細かい説明をしてくれている情報も少ないです。
私が実践している技術情報、まだまだ公開していきます。
乞うご期待!
お客様の声のご紹介
お客様へのインタビュー動画をご紹介しています。お気軽にご相談いただけますと幸いです!
動画もぜひご確認ください。
一緒に読んでいただきたい関連記事
- 「5S」活動の本当の価値 – 改善の土壌を築く基礎
- 【代表大原が登壇】栃木県主催「令和7(2025)年度スマートファクトリー伴走支援事業」プレセミナー
- プレス技術 2025年7月号(日刊工業新聞社)に連載記事が掲載されました
- プレス技術 2025年6月号(日刊工業新聞社)に連載記事が掲載されました
- 「原理原則だけで生産管理の成果が出ますか?」はい、出ます。
- まじめな現場リーダーほど「与えられた問題」の罠にはまる
- 問題解決が上手な現場の「再定義力」
- 製造業における冗長性(余白)不足の影響マトリクス ー VUCA時代の経営リスク評価フレームワーク
- どこまでムダを切り詰めればいいのか?製造業の「冗長性」という戦略的余白(不確実な時代の製造業経営のヒントシリーズ1)
- プレス技術 2025年5月号(日刊工業新聞社)にて新連載が始まりました
- ISO9001審査員が解説する最新改訂情報とおすすめ記事6選
- 正しい工程管理から見直す生産管理の勘どころ(工程が10分の1に短縮した事例付き)