組織のトップは要注意!~組織の限界を決めてる何気ない言動~

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組織のトップは要注意!~組織の限界を決めてる何気ない言動~

会議

組織のトップは要注意!~組織の限界を決めてる何気ない言動~

「組織の力!」

とはいろんなところで耳にしますが、意外とその正体を知らない人が多い気がします。

かくいう私自身もその目に見えない組織の力に依存し、組織の力のせいにして自己研鑽を怠った時期がありました。

私自身が組織にいた経験や、コンサルティングを通じてたくさんの組織を見てきた経験を踏まえて気がついた、

組織はトップ以上にはならない

という事実。

JAL名誉会長の稲森和夫氏も、故・野村克也氏も同じことを言っています。

そのトップのどんな言動が組織の限界を決めているかについて紹介していきます。

下記の動画ではその他の事例のご紹介をさせていただいております。併せてご確認のほどお願いいたします。

限界を決める言動①「それはダメだ」

stop

目的を達成するための手段は多種多様です。

時には、それまでにやったことないことや、自分の考えとは違うやり方を提案してくる若手メンバーもいるでしょう。

そんなとき、ついつい言ってしまいそうな言葉

「それはダメだ」

つまり、組織としての判断なんですが、実質的にはトップの価値観しか反映されない判断になってしまうということです。

組織の意思決定はトップの仕事ではありますが、トップの考えや価値観に囚われた意思決定しかできないと、それは結局トップの器を出ていないことになりますね。

トップとしてのこうした判断が功を奏することももちろんありますが、時代が変化していく中で、違った考えに踏み切ってみる勇気も時には必要です。

限界を決める言動②「そういうもんだ」

これはトップの価値観の“押し付け”です。

「どうしてですか?」

と質問をしたとき、

「そういうもんだ」

って返されて、納得できる人はいません。

もしそれでおとなしく仕事をするのであれば、それはその人の思考停止を招き、全く成長を促しません。

この「そういうもんだ」という発言自体がもう既に“思考停止”なんですね。

トップがこんな発言をしているということは、組織もそれを当たり前だと思って全体が思考停止しているということです。

組織全体がこれまでの考え方から抜け出せない典型的な例です。

限界を決める言動③「伝統だ」

金看板のような言葉ですが、私個人的にはこれが一番良くないと思っています。

「伝統だから」

“伝統”という言葉を使って、自分の判断ではないと他責にしているからです。

その伝統、何のために行っているのでしょうね?

知らない人から見れば、無意味のかたまりであるものもたくさんあります。

・新入社員研修のランニング
・社員旅行での新入社員の出し物
・丸一日やっている生産予定会議
・社員が役員に気を使いまくる暑気払い
etc…

私が経験してきただけでも数知れず。。

目的が良く分からない伝統を守って何の意味があるのでしょう?

トップの立場だからこそ、伝統を盲目的に信じるのではなく、新たな伝統を作っていく気概を持ってほしいものです。

限界を決める言動④「・・・」

これは、トップが部下や側近に対して意志を伝えていないパターンです。

なさそうで結構あるんです。

・分かっていると思い込んでいる
・気がつくのを待っている
・勝手に期待している
etc…

こういうことってありませんか?

例えばこんな場合です。

社長としてはそろそろ専務に会社の承継を踏まえた権限移譲をしていきたいと思っています。

なので、社長としては意思決定を専務がしてくれないかと期待しているので、自分は専務が判断してくれたらそれを認めようと思っています。

一方の専務は、社長のそんな気持ちを知りません。

社長がなかなか決めてくれないなぁと思っています。

かといって、自分で決めるべきものなのかどうか遠慮してしまうため、重要な意思決定に関しての明言は避けてしまいます。

結果として、何の決断もされずに何もしないまま。。

簡単に言うとコミュニケーション不足なんですね。

想いとは裏腹に組織の限界を決めてしまうので、特にトップは、自身の考えをきちんと伝えていきましょう!

限界を決める言動⑤「いい人が入らない」

怒られる

「人を採用するって言ってもねぇ」
「結局、いい人が入らない」

中小企業ではよく耳にする言葉です。

でもちょっと待ってください!

あなた自身はそんなにいい人ですか?

あなたは最初からいい人でしたか?

あなたの会社はいい人が来る会社ですか?

結局は、

・いい人が魅力を感じる会社にできていない
・いい人に育成できる環境を作れていない

これに尽きるんです。

本当は自分に原因があるのに、周りの環境や他人のせいにしてしまっている。。

こんな言葉をトップが使っていたのでは、それ以上組織は成長しないというものです。

他人のせいにして、結局は自分自身が組織の成長を止めてしまっているのだと気がつかないうちは全然ダメですよね。

こちらの動画も是非ご覧ください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

あなたの組織のトップはこのような発言をしていませんか?

あなたが組織のトップなら、こんな発言していませんよね?

社長やリーダーとはいえ一人の人間です。

グチを言いたいときもあるでしょう。

そんな時は、ぜひ第三者のコンサルタントに一旦グチをきちんと聞いてもらってスッキリした後に、建設的な話し合いをしてみてはいかがですか?

1人でフラストレーションを抱えるよりよっぽど効果が期待できますよ!

グチをこぼしながらも建設的な話をしたい方は以下のボタンの問い合わせフォームからご連絡ください。

初回は無料です!!


著者

大原 健佑

出身:長野県長野市 最終学歴:東北大学 工学部 金属工学科 卒
保有資格:中小企業診断士・QMS審査員補/2015 (JRCA登録番号:A22594)(ISO9001審査員資格) ・QC(品質管理)検定1級 ・フォークリフト ・床上操作式クレーン ・玉掛け

ものづくり企業の生産性向上と人財育成を促進する専門家。
「現場が自ら動く!」「現場に任せる!」「業務改善を圧倒的に加速させる!」「技術開発を確実に進める!」をベースに、各ものづくり企業の業務改善プロジェクトに参画し、プロデュースを行っている。