【研修内容一部公開】改善提案制度の再活性化!

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【研修内容一部公開】改善提案制度の再活性化!

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2021年3月4日、公益社団法人大阪府工業協会 様からご依頼いただき、

「改善提案制度の再活性化」

というタイトルで、会場とzoomのハイブリット開催で1日研修の講師をさせていただきました。

ご参加された方々、皆さまがそれぞれ改善提案制度を長く運用してきており、制度としては完成されてきているものの、マンネリ化や改善の質の向上にお悩みの方々でした。

今回は、その研修で紹介させていただいた手法の一部をご紹介いたします。

<注意>
手法をここで紹介しても、それを実行するかしないかで雲泥の差があります。
研修に参加された方は、研修の場で考えていただき、手を動かしていただき、出来上がった成果を会社に持ち帰ることができました。
そこでようやく研修としての成果を言えます。
これをお読みの皆さまも、ぜひ実践してみてください。

手法①:5S

王道中の王道ではありますが、改善と5Sは切っても切り離せないものですので、敢えて超基本のおさらいも含めて紹介させていただきました。

とりわけ、

「清掃は初期異常の発見である」

すなわち、

「5Sは小さな変化、ちょっとした問題の発見である」

という考え方をもう一度念頭に置いた活動が必要になります。

そして、日常の5S活動の積み重ねの上にしか良質な改善は生まれません。

そのことをもう一度心に刻みましょう。

手法②:ECRS

こちらも広く使われている手法、ECRS(イクルス)の原則 です。

①E:Eliminate・・・排除する
②C:Combine・・・結合する
③R:Rearrange・・・並べ替える
④S:Simplify・・・単純化する

もうちょっと言葉を変えて説明しますと、

①「その作業自体を無くせないか」「阻害する動き自体を無くせないか」
②「2つの作業を同時に行なうことは出来ないか」「2つの機能を合体させることは出来ないか」
③「作業手順を入れ替えることは出来ないか」「作業工程を入れ替えることは出来ないか」
④「チェック方法を単純化できないか」「作業手順を簡素化できないか」

この“順番”で考えることが大切ですね!

これにより改善提案の質の向上を図りましょう。

手法③:KPT

こちらも、業務改善などの世界では比較的用いられているフレームワークです。

K:Keep・・・良かったこと、続けること
P:Problem・・・問題、課題、止めること
T:Try・・・やってみること

このフレームに分けて、メンバーでワイワイガヤガヤしながら考えていることを書き出していきます。

週1回くらいのペースでこれを実践し、改善の提案を促進するために振り返ったりまた新たな目標を立てたりしていくのが良いですね。

さらに、半年に1回くらいのペースで、改善提案制度そのものの見直しをすることも非常に有効です。

ノルマは有効に機能している?

インセンティブはモチベーションに繋がっている?

日ごろの5Sはできている?

改善提案を活性化していくための環境作りの面も見直していくツールとして活用していきましょう。

おわりに

今回紹介した手法はごく一部です。

実際に研修に参加された方にはもう少し具体的に、改善提案をしなくなる理由や改善提案制度のブラッシュアップのための方法などもお伝えいたしました。

研修に関するご質問やご相談がございましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

著者

大原 健佑

出身:長野県長野市 最終学歴:東北大学 工学部 金属工学科 卒
保有資格:中小企業診断士・QMS審査員補/2015 (JRCA登録番号:A22594)(ISO9001審査員資格) ・QC(品質管理)検定1級 ・フォークリフト ・床上操作式クレーン ・玉掛け

ものづくり企業の生産性向上と人財育成を促進する専門家。
「現場が自ら動く!」「現場に任せる!」「業務改善を圧倒的に加速させる!」「技術開発を確実に進める!」をベースに、各ものづくり企業の業務改善プロジェクトに参画し、プロデュースを行っている。